2014年
2月
23日
日
「ひし餅」始めました。
ひな祭りの際に、お雛様にお供えする行事食「ひし餅」販売開始致しました。
3月3日はひな祭り。女の子の無事な成長・良縁・幸せを願う行事として古くから親しまれております。
そもそもひなまつりの由来は・・・
昔、中国では3月3日に手足をキレイに洗うことで、
自分たちに起こる悪いことを水に流してました。
それが昔むかしの日本に伝わってきた時に、
手足を洗うのではなく、人形に悪いことを背負ってもらって
人形ごと川に流して、悪いことが起こりませんようにとお願いしました。
それから何百年も経った頃には、
お人形さんで遊ぶおままごとが子供たちの間で流行るようになりました。
それをきっかけに、人形を川に流すのはやめて、
「悪いことが起きませんように」
「子供がすくすくと大きくなりますように」
「幸せになれますように」
という願いを込めて、ひな人形を飾るようになりました。
また、菱餅(ひしもち)の3色にも意味がございます。
紅(花が咲く)
白(雪が解ける)
緑(新芽が出る)
雪が解けて新芽が出て、赤い花が咲く。
つまり春の訪れを意味しています。
また、菱形の形は、大地を表すという説の他、諸説ある様です。
(参考:トレンドスタイル)
〒254-0821 平塚市黒部丘7-16 | 電話 0463-31-2776 |湘南 平塚 和菓子 菓子司 杵若 (きねわか)
2014年
2月
18日
火
花びら餅にはなぜ、ごぼうが入っているのか。
和菓子なのに、ごぼう?と思った事はありませんでしょうか。
お正月に花びら餅を食す理由の一つに「歯がため」の儀式の名残があります。
そもそも「歯がため」とは固いものを噛んで、長寿を願う儀式の事です。
歯が丈夫ならば、長生きできると昔の人は考えられてました。
現代のような歯科医療が発達していない時代、自分の歯が抜け落ちてしまったら固いものは食べられず、自然と栄養の吸収が落ち、体力が落ちていく。
だからこそ、年の初めに固いものをしっかり噛んで、まだまだ大丈夫、と自分の寿命を確認したのかもしれません。
もともと、花びら餅のルーツは元はといえば雑煮でした。
その中に「歯がため」のための固いものとして鮎の塩漬けが入ってました。
当時は保存技術が限られているので、自然と塩に漬けたり、干物にすることになります。
それで塩で身がカリカリに締まった固い鮎を噛んでました。
それが江戸時代、砂糖の生産が増え、和菓子文化が花開いた時代、花びら餅はしょっからい雑煮風のものから、甘いスイーツへと変化していきます。
固い鮎は甘く炊いたゴボウに変わるわけです。
当時のゴボウはまだまだ固かったのかもしれませんねえ。
しかしながら今、私たちが口にする花びら餅のゴボウは、とても柔らかく、「歯がため」をついつい忘れてしまいそうな、極上の甘みになっております。
甘くてやわらかなゴボウを口の中で遊ばせながら、歯の健康をしみじみ感じてみるというのも、「花びら餅」の役目。
正月にしか食べられないありがたい和菓子に秘められた、人々の願いを感じてみてはいかがでしょうか。
※参考:旅の鑑定団
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2014年
1月
13日
月
1/14(火)は左義長(どんど焼き)でございます。
左義長(さぎちょう、三毬杖)とは、小正月に行われる火祭りの行事でございます。
1月14日の夜または1月15日の朝に、刈り取り跡の残る田などに長い竹を3、4本組んで立て、そこにその年飾った門松や注連飾り、書き初めで書いた物を持ち寄って焼きます。
その火で焼いた三色団子を食べる、また、注連飾りなどの灰を持ち帰り自宅の周囲にまくとその年の病を除くと言われております。また、書き初めを焼いた時に炎が高く上がると字が上達すると言われています。道祖神の祭りとされる地域が多い。
民俗学的な見地からは、門松や注連飾りによって出迎えた歳神を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされる。お盆にも火を燃やす習俗があるが、こちらは先祖の霊を迎えたり、そののち送り出す民間習俗が仏教と混合したものと考えられている。
とんど、どんど、どんど焼き、とんど(歳徳)焼き、どんと焼き、さいと焼きとも言われるが、歳徳神を祭る慣わしが主体であった地域ではそう呼ばれ、出雲方面の風習が発祥であろうと考えられている。とんどを爆竹と当てて記述する文献もある。これは燃やす際に青竹が爆ぜることからつけられた当て字であろう。
子供の祭りとされ、注連飾りなどの回収や組み立てなどを子供が行う。またそれは、小学校などでの子供会(町内会に相当)の行事として、地区ごとに開催される。
地方によって焼かれるものの違いがあるようです。
(※参考Wikipedia)
杵若では左義長(どんど焼き)用のお団子のご予約も承っております。
お気軽にご相談下さいませ。
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2013年
12月
11日
水
お供え餅(鏡餅)とは?
諸説あるとも言われておりますが、平安時代に書かれた「源氏物語」の中で、正月行事のひとつ“歯固め”に「もちひかがみ」として利用されているものがあります。
「歯固め」とは、正月三が日に堅い食品を食べて延命長寿を願って行われる行事です。
この歯固めに「鏡餅」が用いられていたと言われております。
その後、室町時代になると武家社会の中で鏡餅が普及しました。
武家では床の間に具足(鎧兜)を飾り、正月にはその具足に鏡餅を供えていました(そのため鏡餅を、「具足餅」との説も)。正月20日に「具足祝」といってこの具足餅をおろして食べる風習がありました。
これが今でいう「鏡開き」につながるわけですが、もともとは20日に行われていたものが、徳川三代将軍家光の月命日が20日であったことから、それを避け11日に改められました。
このようにもともとは武家の間で行なわれていた習慣だったものが、その後、縁起を大切にする商人の間に広がり一般化していきました。
鏡餅の形は、三種の神器の一つで“知”をもって世の中を治める道具とされた銅鏡の形からきたともされ、また人間の心臓の形をかたどったものとも言われています。上下一体となった形は“お日さま”と“お月さま”を表しているとも、一年という年をめでたく重ねるという意味が込められているとも伝えられています。
2013年
10月
16日
水
十三夜とは?
今年の十三夜は2013年10月17日(木)でございます。
十五夜を中秋の名月と呼ぶのに対し、十三夜は「後の月(のちのつき)」「豆名月」「栗名月」と言われます。
旧暦の毎月13日の夜を「十三夜」といっていましたが、9月13日の夜は、十五夜についで美しい月とされ、宮中では、古くから宴を催すなど月を鑑賞する風習がありました。
十五夜は中国から伝わったものですが、十三夜は日本固有の風習で、秋の収穫祭の一つと考えられています。
一般に十五夜に月見をしたら、必ず同じ場所で十三夜にも月見をするものともされていました。
これは十五夜だけ観賞するのは「片月見」といって忌まれていたからです。
杵若では、ススキの穂や果物と一緒にお供えする
13個のだんごを飾る月見だんごや、同じく13個のまんじゅうを飾る月見まんじゅうを
御用意しておりますので、どうぞお求めくださいませ。
また、先月の十五夜の際に人気がございました、うさぎの上用饅頭や
栗あん上用饅頭、落花生の上用饅頭の「弦斎まんじゅう」もあわせて
お試し下さいませ。
(日本の行事・暦 参考)
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2013年
10月
01日
火
栗の栄養素と健康効果
秋の味覚、栗の栄養素と健康効果についてまとめてみました。
美容効果
ビタミンCは美容効果にも効果があります。
※栗のビタミンCは、でんぷん質に包まれているので熱による損失が少ないのが特徴です
高血圧予防
栗にはカリウムが豊富に含まれているので高血圧予防や動脈硬化などに効果があります
貧血予防
血を作る葉酸も含まれていて、貧血予防や葉酸を多く必要とする妊婦の方にも最適です
便秘改善
豊富に含まれている食物繊維は便秘改善に役立ちます
風邪予防
ビタミンCは風邪予防に効果的です
疲労回復
ビタミンB1は疲労回復に役立ちます
老化防止
ビタミンB2は細胞の成長を促進し老化防止します。
その他にも、腎臓虚弱の改善、腰膝を丈夫にする、むくみを取る、胃虚弱による慢性の下痢を改善、筋肉や骨の痛みをとる、身体を温める、血液の循環をよくする、止血作用、肌の調子を整える、血糖値の上昇を抑え糖尿病を予防する効果があると言われております。
杵若の和菓子にも栗を使った和菓子がたくさんあるので、ご紹介致します。
ちなみに栗は国産のこだわり丹波栗を使っております。
【杵若の栗和菓子】
石老(せきりょう)
やわらかい丹波栗の風味を活かすため黄身あんで包み、さらに小豆桃山で包み焼き上げ、 玉子の黄身を塗って丹念に仕上げました
九里庵 月湘(くりあん げっしょう)
やわらかい丹波栗まるごと1個自家製栗あんで包み、さらに黒砂糖の生地で包み焼き上げました
栗饅頭
やわらかな丹波栗を 「自家製栗あん」で包み焼き上げました
上用まんじゅう(栗餡)
自家製栗あんを大和芋を用いた上用饅頭のやわらかなカワで包み蒸し上げました
栗どら焼き
丸ごと一個入った、やわらかな丹波栗の風味を活かした自家製つぶあんの自慢の逸品です
栗きんつば
蒸したきんつば(つぶあん)に栗を添えました。栗の甘さと、小豆の風味をお愉しみ下さい
栗蒸し羊かん
こだわり丹波栗の風味と、もちっとした食感をお愉しみください
秋の味覚、栗。
高い栄養価だけでなく、美容や健康効果も期待できる栗和菓子はいかがでしょうか。
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2013年
9月
25日
水
お彼岸 明けだんごとは?
お彼岸の最終日は、お彼岸の明けでございます。
「入りおはぎに明けだんご、なかの中日小豆めし」
と昔から言いまして、中日(秋彼岸ですと秋分の日)の前後3日間含む1週間の
最終日をお彼岸の明けと言い、明けだんごをお供え致します。
なぜ、お彼岸の明けの「お団子」なのか申しますと、地域や宗派によって諸説ございますが
あの世へ帰るご先祖様を見送るときに、お土産として差し上げるのが土産団子との説が
良く聞かれてます。
また、何故お餅の形は丸くないといけないかと言うと、彼岸の入りに自宅に帰ってきた先祖の魂が、お墓に戻る際この「彼岸だんご」を転がしながら帰るためだそうです
お彼岸の明けにご先祖様にお供えし、その後おいしくお召し上がり下さいませ。
杵若では彼岸の明け当日のみの製造販売になります。
こだわり上新粉の「お彼岸明けだんご」をお愉しみくださいませ。
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2013年
9月
20日
金
本日、秋彼岸入りでございます
本日9/20(金)は、秋彼岸入りでございます。
春と秋の年二回のお彼岸は、それぞれ春分の日と秋分日を中日としています。
お彼岸はいつ?と云えば中日を挟んで前後3日の7日間となります。
お墓まいりが中心での先祖供養でございます。
2013(平成25)年の秋彼岸日程は、
彼岸入り:9月20日
お中日 :9月23日(秋分の日)
彼岸明け:9月26日
秋彼岸は、「秋分の日」を中日として前後7日間です。
お盆のように特別な準備やお飾りは必要ないですが、基本は家族揃ってのお墓参りですね。
「国民祝日に関する法律」を見ますと、春分の日は「自然を讃え、生物を慈しむ」とあり、
秋分の日には「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」とあります。
お彼岸の期間中ならいつでも良いのですが、お墓参りは、やはり中日にお参りされる方が一番多いと言われます。
★お参りに行ったら、まず墓石を洗ったりまわりをきれいにし、線香や仏花、お供え物をします。
★春・秋のお彼岸をお盆には、家族そろってお参りしましょう。
お彼岸・秋彼岸と言えば、おはぎですが、
お彼岸におはぎを食べる習慣は江戸時代から始まったと言われています。
「小豆」は古来より邪気を払うとして信仰され先祖の供養と結びついたという説や、
砂糖や米が大変貴重だった時代に、先祖におはぎを供えて近所にお裾分けすることが
大変な功徳を積むことになったからとの説もあります。
杵若では季節感を大事にするため、お彼岸・お盆・秋彼岸の期間のみ
おはぎをお創りしております。
是非ともこの機会にお為し下さいませ。
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2013年
9月
19日
木
十五夜とは?月見だんご御用意致しました。
十五夜とは、旧暦の8月15日を「十五夜」「中秋の名月」といいます。
「中秋の名月」とは"秋の真ん中に出る満月"の意味で、旧暦では1月〜3月を春、4月〜6月を夏、7月〜9月を秋、10月〜12月を冬としていたことから、8月は秋のちょうど真中であり、8月15日の夜に出る満月ということで、そう呼ばれるようになりました。
現在用いられている新暦では1ヵ月程度のズレが生じるため、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を十五夜・中秋の名月と呼んでいます。
また、秋の収穫に感謝するお祭りでもあり、この時期収穫される里芋などの芋類をお供えするので「芋名月」とも言われております。
杵若では、ススキの穂や果物と一緒にお供えする
15個のだんごを飾る月見だんごや、同じく15個のまんじゅうを飾る月見まんじゅうを
御用意しておりますので、どうぞお求めくださいませ。
(日本文化いろは事典 参考)
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2013年
9月
12日
木
敬老の日とは、について。
2013/9/16(月・祝)は敬老の日です。
敬老の日とは、国民の祝日に関する法律によれば、
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としております。
敬老の日の始まりとは、兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町八千代区)の門脇政夫村長(のち兵庫県議会議員)と山本明助役が1947年(昭和22年)に提唱した「としよりの日」が始まりです。
実は「母の日」のように日本国外から輸入されたような記念日と違い、
日本以外の国にはない国民の祝日なのです。
杵若では、敬老の日のギフトに毎年「不老(ふろう)」を選ばれるお客様が非常に多く、
今年も多くのご注文を頂いております。
この菓名の由来は「不老不死」などに使われる「不老」から来ております。
まだ日本人の平均寿命が50歳にも満たない頃ですが、
西湘の地は「不老の地」であると、日本初の海水浴場が開設され、銘菓不老が誕生しました。
いつまでも若々しく、長生きをして欲しいとの気持ちを込めて
平塚推奨銘菓「不老」をギフトにはいかがでしょうか。
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2013年
5月
09日
木
四十九日餅ってご存知でしょうか・・・?
四十九日の法要の際に、お花やお菓子と一緒にお寺に持って行くお餅を四十九日餅と言います。
ご存知の方も多いかと思いますが、長男でなかったり、喪主を未経験の方や、若い方では知らない方も多いようで、法事の際に「お餅はどちらに・・・?」と当日になって困らない様に、少なくとも3日以上前に御ひいきの和菓子屋さんにご依頼するのが一般的です。
そもそも「四十九日餅」の由来は諸説ありまして、代表的な説だけでも3点あります。
●食事説
故人が仏様になる前の49日間の食事として、お餅をご用意する説
●骨の代わり説
一部地域で、故人の想いを受け継ぐと言う意味で、故人の遺骨を食べる習慣があり、遺骨の代わりに「四十九日餅」を食べる様になった説
●苦楽を共にする説
故人としじゅう(四六時中:いつも)苦楽を共にすると言う説
形式の多くは、一升の餅を大きなお餅1個と小さなお餅48個に分けてご用意します。
また50個説もあり、杵若では1つ多めに50個にして納品しております。
ご注文、ご相談もお気軽にお申し付け下さいませ。
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2013年
5月
03日
金
柏餅をなぜ端午の節句の時期に食べるのでしょうか…?
新緑の季節の訪れを告げてくれる和菓子と言えば、端午の節句の五月五日にゆかりが深い柏餅でございます。
こしあんやつぶあん、みそあんが、上新粉で作った餅にくるまれ、
さらにカシワの葉で、包まれたものが柏餅です。
カシワの葉は新しい葉が育つまでは、古い葉が枯れずに落ちないことから、子孫繁栄や跡継ぎを願う縁起物として使われたそうです。
日本では端午の節句に男子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う風習があります。
そもそも「端午の節句」とは、旧暦では午の月は5月にあたり、この午の月の最初の午の日を節句として祝っていたものが、のちに5が重なるこの月の5日が端午の節句の日になったと言われてます。
「端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、元々「端午」は月の始めの午の日のことだった。後に、「午」は「五」に通じることから毎月5日となり、その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになったとも言われております。
ちなみに、端午の節句の時期に出す五月人形(鎧兜)には男子の身体を守るという意味合いが込められております。
この様な事から、縁起物の「柏餅」を端午の節句に食べる習慣が日本には根付いております。
ご自宅用に、御使い物に、季節の和菓子「柏餅」をぜひご利用下さいませ。
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2013年
3月
23日
土
「おはぎ」と「ぼたもち」
「おはぎ」と「ぼたもち」の違いってご存知でしょうか?
本日は彼岸の明けになりますが、お彼岸に登場する「おはぎ」「ばたもち」。その違いって知っておりますでしょうか?そもそも「おはぎ」とはもち米を蒸して、米粒が残る程度に軽くついて丸め、あんをまぶした和菓子です。
※量増しの為、うるち米ともち米を混ぜたものを合わせるお店もありますが、当店は餅米100%でございます
「おはぎ」と「ぼたもち」の違いについて諸説ありますが、
おはぎとぼたもちは基本的に同じもので、違うのは食べる時期だけなのです。
では、ぼたもちとおはぎをこう書くとどうでしょうか?
「牡丹餅」「お萩」
ぼたもちは牡丹の季節、春のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたものなのです。一方、おはぎは、萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものなのです。
では、何故牡丹の方にだけ餅が付いたのでしょうか?その由来は、「倭漢三才図会」に「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」とあり、牡丹餅がぼたもちになり、萩を丁寧に言っておはぎになったというのが、最も一般的な説でございます。
よって、春はぼたもち、秋はおはぎと春秋使い分けないといけないのですが、今は年中おはぎで通すお店が圧倒的に多いようです。
【歴史】
お彼岸におはぎをいただくようになったのは、江戸時代にさかのぼります。この時代に、お彼岸や四十九日の忌明けに食べる風習が定着したようです。
あずきの赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。
また仏教では彼岸は、彼の岸として悟りの境地を言い、苦しみに満ちている此岸と対になる言葉として使われています。そこで彼岸中は仏道修行に励む訳ですが、日本では祖霊崇拝の慣習を合わさり、ぼたもちやおはぎを捧げ、先祖を慰め、自分自身の功徳を積んでいました。だから本当は、自分たちで食べるものではなかった様です。
「暑さも寒さも彼岸まで」と言われるように、春の彼岸は農作業が始まる時期で、秋の彼岸は収穫の時期にあたります。よって、春には収穫をもたらす山の神などを迎えるためぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎを作ったとも言われております。
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2013年
3月
20日
水
健康になりたい人、美しくやせたい人
全国和菓子協会さんの冊子が1冊だけ残っており、資料保護の観点からもUP致します。
ベストセラー作家と聞いても、ピンとこない方も多いかと思いますが、「鈴木その子」先生と言う名前はご存知の方も多いのではないでしょうか?一時期、お昼の長寿番組を始め、多くのバラエティ番組にも出ており、その頃は「美白タレント」の様な立ち位置でしたね。
実はこの方は学習院大学の食品化学を専攻しており、イギリス・フランス・イタリアを食生活研究の為、留学していた方です。詳細は冊子にも記載されておりますので、ぜひご覧下さい。
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2013年
3月
19日
火
和菓子は食べても太らない・・・って本当?
最近よくテレビや雑誌で、和菓子は健康的な菓子・ダイエットには和菓子が良いと報道されてます。
しかし、まだ、砂糖をたくさん使っているから太るのでは?と考えておられる方もいるようです。
砂糖は、お米や芋などと同じ炭水化物です。炭水化物は三大栄養素のひとつで、100gあたりのエネルギー量を比較すると、上白糖は384キロカロリー、そば粉(全層粉)361キロカロリー、精白米365キロカロリー、小麦粉(薄力粉)368キロカロリーです。
もちろん調理後にはエネルギー量が変化しますから単純な比較はできませんが、材料としての砂糖のエネルギー量は、他の食品と比べても高いとは言えません。しかも、砂糖だけを100gも食べることは、まずないと言っていいでしょう。砂糖を太る原因と考えることに、科学的な根拠があるとは言えません。
炭水化物はエネルギー源として無くてはならない栄養素です。そして脳は、ブドウ糖のみをエネルギー源として働いています。砂糖は他のでんぷん系食品にくらべて素早くブドウ糖に分解されるので、吸収されやすいという特長があります。仕事や勉強に疲れたとき、砂糖を使った甘いものを食べることは理にかなっていると言えます。
和菓子1個のエネルギー量は、饅頭1個35gで約90kcal、煉り切りも約90kcal、羊羹(ようかん)ひと切れが約170キロカロリーです。和菓子は脂肪分が非常に少ないので他の菓子類に比べて低カロリーであるばかりか、主原料である豆類には便秘を防ぐ食物繊維が豊富ですし、小豆には抗酸化作用のあるポリフェノールもたっぷり含まれています。
和菓子は単においしいというだけではなく、美容と健康のためにもお勧めできます。
比較参照までに、ミルフィーユ506kcal、ベークドチーズケーキ405kcalです
(参照、摂取カロリー・消費カロリー大辞典 2013/3/19)
もちろん、どんなものでも食べ過ぎはよくありません。しかし、甘いものを我慢してダイエットを行いイライラするより、1日に和菓子をひとつ、おいしいお茶とゆっくり楽しみ、精神的にも満足することが、身体にとって大切なことだと思っております。
※参照、全国和菓子協会HP(2013/3/19)
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2013年
3月
18日
月
春のお彼岸とは…
昨日、3/17より春の彼岸入り致しました。 そもそもお彼岸とは…
日頃の自分を反省し、ご先祖に感謝し、何かよいことをしようという気持ちを持つ日、それが彼岸会(ひがんえ)でございます。
お彼岸の「彼岸」は、「到彼岸」という言葉に由来しております。
「到彼岸」とは、サンスクリット語の「パーラミター」(漢字で「波羅蜜」)を漢訳したもので、「到彼岸」の彼岸は、迷いのない悟りの境地を意味します。彼岸に対して、私たちが生きている煩悩に満ちた俗世間が此岸と言い、こちら側(此岸)の私たちが、あちら側(彼岸)に到るための仏道修行を「到彼岸」といいます。
やがて、悟りの世界である彼岸を、死後の安らかな世界である浄土と捉えるようになり、現在のように亡くなったご先祖様に想いを馳せる「お彼岸」が定着していきました。
春彼岸とは、春分の日を中心(中日)とする彼岸で秋の彼岸に対して言います。
「春分の日」と「秋分の日」には、太陽は真東から出て真西(西方極楽浄土の方角)に沈みます。そして昼と夜の長さが同じになります。迷いと悟り、この世とあの世、現実の世界と理想の世界の接する日でもあります。そこでこの中日には浄土に生まれた先祖をしのび、今日ある自分を育ててくれた先祖に感謝し、自らも彼岸に到達できるように精進することがすすめられている日と言われております。
2013(平成25)年のお彼岸日程は、
彼岸入り:3月17日
お中日 :3月20日(春分の日)
彼岸明け:3月23日
★お参りに行ったら、まず墓石を洗ったりまわりをきれいにし、線香や仏花、お供え物をします。
★春・秋のお彼岸をお盆には、家族そろってお参りしましょう。
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